『薬屋のひとりごと』は、後宮を舞台にしたミステリーや薬学、宮廷ドラマの要素を持つ人気作品です。
この記事では、『薬屋のひとりごと』の主要キャラクターの相関図や設定を解説していきます!
親子関係など、一部ネタバレを含むため閲覧の際はご注意ください!
相関図を紹介

主要な登場人物について
猫猫(マオマオ)
本作の主人公である17歳の少女。
薬師としての腕は一流で、観察力にも優れています。
もともとは花街で薬師をしていましたが、薬草採取の最中に人さらいに遭い、後宮へ下働きの女官として売られてしまいます。
彼女は危険な毒物にも強い関心を持ち、自らの体を実験台にするほどの探究心の持ち主。
その結果、並外れた毒耐性を身につけました。
後宮では毒見役を務めることが多く、これを「宮廷料理を存分に味わえる特権」と捉えています。
壬氏(ジンシ)にその才覚を見出され、玉葉妃(ギョクヨウ)付きの侍女となり、その後は正式に宮廷に仕えることになります。
壬氏からは何かと好意を向けられますが、彼女はまったく気づいていません。
壬氏(ジンシ)
後宮の宦官として頂点に立つ壬氏(ジンシ)は、男女を問わず惹きつける美貌の持ち主です。
その端整な顔立ちは「女に生まれていたなら傾国の美女」とまで評されるほど。
しかし、彼自身はその美貌を自身の武器として冷静に利用する一方で、周囲からの過度な視線にはどこか辟易している様子も見せます。
そんな彼が目を留めたのが、毒見役の少女・猫猫でした。
彼女の卓越した知識と鋭い観察力に興味を抱き、玉葉妃(ギョクヨウ)の侍女として引き抜きます。
猫猫に対しては何かと構おうとしますが、彼女は壬氏の美貌に一切動じず、むしろ邪険に扱うこともしばしば。
それがかえって壬氏の興味を引き、彼は次第に彼女に対して独特の執着を見せるようになります。
もっとも、その扱いをどこか楽しんでいる節もあるようですが……。
壬氏の素性や過去には多くの謎があり、彼が後宮にいる本当の理由も、単なる宦官としての役割だけではありません。
後宮に仕える登場人物
小蘭(シャオラン)
後宮の下級女官で、猫猫の数少ない友人の一人。
実家は貧しい農家で、半ば売られるような形で後宮にやってきました。
明るく無邪気な性格で、後宮の仕事を気に入っています。
噂話が大好きで、猫猫にさまざまな情報を提供する役割も担っています。
虞淵(グエン)
後宮の医官を務める50代の男性。
特徴的なドジョウひげと小太りの体型が印象的です。
医官の試験には合格しているものの、死体を怖がるという欠点があり、猫猫は彼のことを「やぶ医者」と陰で言っています。
しかし、虞淵は猫猫の腕を認めており、次第に信頼関係を築いていきます。
高順(ガオシュン)
壬氏に幼い頃から仕える忠実な武官。
実直で責任感が強く、壬氏の正体を知る数少ない人物の一人です。
常に眉間に皺を寄せているため、猫猫からは「苦労人」とお思われていますが、その一方で「癒し系」とも思われています。
上級妃
玉葉(ギョクヨウ)
玉葉は翡翠宮に住む上級妃で、貴妃の位を持っています。
皇帝からの寵愛がもっとも深く、二人の間には子供が一人います。
彼女と母が体調を崩した際、原因を突き止めたのが猫猫でした。
そのことに恩を感じ、猫猫を下女から侍女に昇格させました。
明るく義理堅い性格をしており、侍女たちからの信頼も厚いです。
一方で茶目っ気もあり、壬氏の猫猫に対する気持ちに気付きながらもそれをからかって楽しむ一面もあります。
梨花(リファ)
梨花は水晶宮に住む上級妃で、賢妃の位にあります。
皇帝との間に息子がいましたが、白粉に含まれていたナマリの影響で衰弱死してしまいました。
彼女自身も鉛による体調不良に苦しんでいましたが、猫猫が治療したことで回復します。
物語の初めでは、愛する息子を失った悲しみから玉葉にあたることがありましたが、本来の性格は穏やかで気立ての良い性格をしています。
しかし、彼女に仕えている侍女たちからは、あまり良い印象を持たれていないようです。
里樹(リーシュ)
里樹は金剛宮の上級妃で、徳妃の位についています。
名門とされる卯の一族の出身であり、まだ14歳という若さです。
9歳のときに先帝の妃となるも、直後に先帝が崩御。
その後、現在の皇帝のもとへ嫁ぐという異例の運命をたどりました。
皇帝は幼いころから彼女を知っており、実の妹や娘のように思い、大切に扱っています。
しかし、特殊な経歴のため後宮では孤立しがちであり、周囲からの風当たりが強く、いじめられることもあります。
猫猫ですら、彼女の境遇には同情を抱かずにはいられませんでした。
阿多(アードゥオ)
阿多は柘榴宮に住む上級妃で、淑妃の位にあります。
皇帝とは幼少期からの付き合いがあり、乳姉弟の関係でもあります。
文武に秀で、人望も厚い彼女は後宮でも屈指の才女です。
皇帝の第一子を出産しましたが、同じ日に先帝の次男が生まれました。
その影響で医官の手が足りず、処置が遅れた結果、彼女は子宮を失い、ふたたび子を授かることができなくなっていしまいます。
本来なら子を持てなくなった妃は後宮を去る運命にありましたが、阿多は皇帝にとって特別な存在であったため、上級妃を続けられています。
後に妃の座を退きますが、その後も皇帝の相談役として仕えています。
楼蘭(ロウラン)
阿多が退いたあと、柘榴宮に入った新たな上級妃です。
大豪族の出身であり、自由奔放でつかみどころのない性格。
華やかな装いを好み、化粧や衣装を毎日のように変えるため、皇帝ですら彼女の変化に戸惑うほどです。
皇帝の一族・関係者について
皇帝
茘の国を統べる最高権力者であり、堂々たる風格と政治的手腕を持つ人物。
国の統治には優れた能力を発揮し、大きな混乱もなく国を治めています。
温和な性格の持ち主でありながら、時に冷徹な判断を下すこともあります。
また、豊満な女性を好む傾向があり、そのことを察した猫猫からは「好色親父」と内心で揶揄されることも。
実は、壬氏は現皇帝と阿多の子供です。
作中ではまだ明かされていませんが、物語が進むにつれて壬氏は真相を知ることになるでしょう。
鈴麗(リンリー)
皇帝と玉葉妃の間に生まれた皇女で、翡翠宮の宝とされる存在。
生まれて間もなく謎の病により衰弱していましたが、猫猫の適切な指摘と治療によって命を取り留めました。
その後は順調に回復し、後宮のアイドル的存在となっています。
父である皇帝はもちろんのこと、祖母の皇太后・安氏からも寵愛され、常に大切に扱われています。
安氏(アンシ)
現皇帝と皇弟を産んだ皇太后であり、若くして後宮に入った女性。
数え10歳にも満たぬ頃に中級妃の姉の侍女として後宮に入り、幼女趣味だった先帝の寵愛を受けることに成功します。
その結果、若くして現皇帝を帝王切開で出産しました。
しかし、彼女は先帝を深く憎んでおり、彼との間に生まれた子供たちに対しても愛情を持てずにいます。
それでも皇帝として成長した長男には一定の敬意を持ち、後宮で特別な立場にあります。
水蓮(スイレン)
壬氏に仕える初老の侍女であり、彼の身の回りの世話をほぼ一手に引き受けるほどの優秀な人物。
特に家事全般に長けており、彼女なしでは壬氏の生活は成り立たないと言われるほどの存在です。
普段は穏やかな口調で話すものの、静かに威圧感を漂わせることがあり、壬氏ですら頭が上がらない様子です。
さらには猫猫までも彼女の手のひらで転がされることがあり、その実力は侍女の枠を超えています。
文官・武官
李白(リハク)
がっしりとした体格と屈託のない笑顔が特徴的な若手武官。
周囲から将来を期待されるほどの実力を持つ一方で、無鉄砲でお人好しな一面もあります。
猫猫は初対面の際、彼の陽気で人懐っこい性格を「大型犬」のようだと評していましたが、やがて彼の単純さを「駄犬」と表現するように。
それでも互いに信頼し合う関係を築き、何かと助け合っています。
羅の一族
漢 羅漢(カン・ラカン)
軍部の最高位である太尉を務める天才軍師。
「変人軍師」とも呼ばれ、囲碁や象棋の駒のように人を扱う策略家です。
卓越した直感と計算能力を併せ持ち、国を動かす重要な役割を果たしていますが、その変わり者ぶりも際立っています。
実は猫猫の実父であり、彼女を溺愛しているものの、猫猫本人は彼を非常に苦手としています。
漢 羅門(カン・ルォメン)
猫猫の養父であり、優れた薬師。
かつては後宮の医官でしたが、ある事件により罪に問われ、追放されました。
卓越した医術の腕前を持ちながらも、欲がなく運も悪いため、常に貧乏生活を送っています。
猫猫にとっては薬師としての師匠であり、彼の影響で彼女も薬や毒に強い関心を持つようになりました。
鳳仙(フォンシェン)
かつて緑青館でその美貌と才知を誇った高級妓女。
教養と囲碁・象棋の腕前にも優れ、多くの客を虜にしていました。
しかし、羅漢との間に猫猫を授かるも、身請けの道が絶たれたことで人生が一変。
最終的には妓女としての価値を失い、梅毒にかかって衰弱していきます。
現在は緑青館の離れで、記憶も混濁しながら静かに過ごしています。
子の一族
子翠(シスイ)
明るく快活な性格で、虫を愛する少女。
しかし、その素性は単なる下女ではなく、宰相・子昌の娘であり、淑妃・楼蘭妃としての顔も持ちます。
侍女たちと共に派手な装いをすることで正体を隠し、後宮内で情報を集める一方、「子の一族を滅ぼす」という使命を胸に秘めて行動しています。
最後には、信頼を寄せる猫猫に重要な頼みごとを託すことになりました。
子昌(シショウ)
皇帝ですら逆らえないほどの影響力を持つ宰相。
女帝からの信頼も厚く、政治の中枢で国を動かしてきた実力者です。
先帝の意向により、大宝の娘(翠苓の母)を妻に迎えつつ、長年想いを寄せていた神美とも結婚。
表向きは皇族に忠誠を誓う立場ながら、裏では「子の一族を滅ぼす」という目的のために、逆賊を演じています。
神美(シェンメイ)
子翠の母であり、かつて先帝の妃だった女性。
しかし、寵愛を受けたのは侍女である大宝であったため、その屈辱と嫉妬から憎しみを募らせます。
その後、子昌に下賜されるも、皇室への怒りは消えず、やがて壬氏暗殺未遂や国家転覆を企てるまでに至ります。
自らの娘でさえも目的のための駒としか見ておらず、冷酷な母親として知られています。
翠苓(スイレイ)
外廷で働く女官で、薬や毒に関する知識に精通した女性。
その正体は子昌の娘であり、皇族の血を引く存在。
幼い頃に母である神美から虐待を受け、本来の名前である「子翠」を奪われました。
猫猫に対しては複雑な感情を抱いており、子の一族の反乱に巻き込む一方で、神美の手から彼女を守ろうとする一面も持っています。
花街
梅梅(メイメイ)
緑青館の三大美姫のひとりで、鳳仙の妹分です。
知性と美貌を兼ね備え、囲碁や将棋が得意です。
羅漢と親しく、彼から囲碁や将棋の手ほどきを受けています。
猫猫の幼少期には世話をしており、面倒見の良い姉御肌です。
西都にいた猫猫の間に名人から弟子として身請けされました。
白鈴(パイリン)
三大美姫の最年長で、華やかな舞で客を魅了する、美しく若々しい女性です。
自由奔放な性格で、客や緑青館の者たちとも気さくに接します。
猫猫の育ての親的存在で、母乳を与えたこともあります。
筋肉質な男性が好みで、李白に興味を持っています。
女華(ジョカ)
三大美姫の最年少で、知的でクールな美女です。
会話についていければ科挙に合格できると言われるほど頭脳明晰です。
詩歌の才能があり、客の心を掴みますが、男嫌いな一面もあります。
猫猫とは価値観が似ており、時折助言を与えることもあります。
やり手婆
緑青館を取り仕切る女主人で、強烈な存在感を放ち、誰も逆らえません。
金儲けに長けており、猫猫を妓女にしようとしますが、猫猫には逃げられます。
かつては「月の女神」と称される美しい妓女でした。
まとめ
『薬屋のひとりごと』には、後宮の妃たちや皇族、羅の一族など多彩なキャラクターが登場します。
それぞれの関係性が複雑に絡み合いながら物語が展開していくため、相関図を把握することでより作品を楽しめるでしょう。
ぜひ、この記事を読んでキャラクターたちの背景などを把握しながら、ストーリーを楽しんでみてください!
ちなみに、本作は小説版と漫画版で展開が異なるシーンも多く、両方を読み比べることで新たな発見があります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
▶【薬屋のひとりごと】小説・漫画の違いは?どれがおすすめ?の記事はこちら
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